離婚届が無事に受理されて、正式に離婚が成立すると少しほっとする気持ちもあるでしょうが、本当の闘いはここから始まります。
ママ一人で子ども3人を養っていかなければならないので、特にお金に関する不安は相当なものですよね。
まだ安定した収入、十分な収入がないシングルマザーは国の制度に頼ることができます。
ここではひとり親が受けられる児童扶養手当について、私が実際に申請した体験談をもとにご紹介します。
これから子ども3人母子家庭生活を始める方へ、参考になれば幸いです。
Contents
児童扶養手当とは
児童扶養手当というのは、両親が離婚したり死別したりしてひとり親の家庭となった場合に、生活の安定や自立を助け、子どもが健やかに育つことができるようにという目的で支給される手当のことです。
法で定められた障害のある場合を除いて、子どもが満18歳になるまで受け取ることができます。
児童扶養手当の受給資格は?
児童扶養手当を受給できるのは、次にあげる条件のうちどれかに当てはまる児童を
- 監護している母
- 監護し、かつ、生計を同じくする父
- 父母に変わってその児童を養育している人
です。
児童というのは具体的には満18歳になって最初の3月31日がくるまでの人を指します。
ただし、法令で定められている心身に一定以上の障害がある人は満20歳の誕生日の前日までが支給対象となります。
条件とは次の通りです。
- 父母が婚姻を解消した児童(内縁関係も含む)
- 父または母が死亡した児童
- 父または母が一定の障害の状態にある児童
- 父または母の生死が明らかではない児童
- 父または母から引き続き1年以上遺棄されている児童
- 父または母の申し立てによりDV保護命令を受けた児童
- 父または母が引き続き1年以上拘束されている児童
- 母が婚姻によらないで生まれた児童(未婚の母の子ども)
- 父、母ともに不明である児童など
児童扶養手当の申請方法
私が住んでいる市では、児童扶養手当の申請をするのに
- 市役所で申請書類に記入して提出する
- 市の職員が自宅を訪問して調査する
という2段階となっていました。
ここでは私が実際に児童扶養手当を申請したときの体験談をもとにお話しします。
市役所での申請
私は離婚届を提出した時に、窓口で担当してくださった方から「社会福祉課でも説明がありますので、寄って行ってください」と言われました。
その足で社会福祉課を尋ねると、母子家庭担当の方が離婚までの流れを簡単に聞いてくださって、「児童扶養手当の申請ができるので書類をそろえて持って来てください。」と一覧表を渡してくれました。
私は離婚届を提出するときに、本籍地ではない市役所へ行きました。
本来ならその時に戸籍謄本を準備しなきゃいけなかったのですが、それを勘違いしていて後日取り寄せて提出することになったのです。
離婚届を提出するときにやらかした失敗談も含めて、書き方や注意事項はこちらにまとめています。
そのため、離婚日が記載された戸籍謄本を取得するのに少し時間がかかってしまいました。
離婚届を提出したのが11月26日で、「今月中に書類が揃って申請が通れば、12月分から児童扶養手当が支給されますよ」とアドバイスをいただいたのですが、とても間に合うような状況ではありませんでした。
結局、書類が全部揃ったのは12月中旬でした。
それを持って市役所へ行き申請をします。
申請をするには所定の申請書に記入をして印鑑を押すのですが、次から次へと書類を出されて「ここに~~を記入してください」、「ここに印鑑を押してください」と言われるがままでした。
いったい何枚の書類に何を書いたのか、何か所に印鑑を押したのか…はっきり言って覚えていません^^;
私が持って行った書類の確認なども含めて、所要時間は約40分ぐらいでした。
窓口が混んでいると待たされる可能性もあるので、時間に余裕がある日に行った方がいいです。
市の職員さんが自宅を訪問して調査
1月上旬に市の職員さんが2名、我が家を訪問されました。
離婚に至った経緯や、現在の生活の様子をいろいろ聞かれたのですが、お二方とも女性で私よりは先輩の年代。
とても優しくて親身になって話を聞いてくださったうえに、母子家庭としてこれから生活していくうえで頼れる国や市の制度や手当についても詳しく説明してくださいました。
ネット上では「児童扶養手当の不正受給を防ぐために、怪しいところがないか厳しくチェックされる」なんていう情報も見かけたのですが、私のところではそんなことは全くありませんでした。
話の内容をメモされただけで、部屋の隅々までチェックされるということはなかったです。
インタビューの時間は約45分ぐらいでした。
「順調にいけば1月中に審査を通過して、1月分から支給されます」と説明がありました。
児童扶養手当で支給される金額は?
児童扶養手当の支給額は前年度の所得や子どもの人数で決まります。
子ども3人の場合
全額支給・・・58,560円
一部支給・・・18,060円~58,530円
我が家ではいったいいくらぐらいもらえるの?
と事前に知りたい方は、児童扶養手当の支給額が計算できるサイトを見つけたのでシミュレーションしてみてください。
CHECK⇒ 児童扶養手当支給額シミュレーション
https://goo.gl/Z2z4RA
児童扶養手当はいつ支給されるの?
これまでは4月、8月、11月の11日に年3回、4か月分がまとめて支給されていました。
2019年11月からは1月、3月、5月、7月、9月、11月の年6回、2か月分ずつの支給に変わります。
当面の生活費に困っているという場合は、細かく支給される方がありがたいですよね。
児童扶養手当の申請から支給決定まで
私は12月中旬に児童扶養手当の申請をして、2月頭に受給資格認定のお知らせを受け取りました。
当初の話では「1月中に認定される」とのことでしたが、一部提出した資料に不備があって少し時間がかかってしまったのです。
しかし、支給開始は1月からとなっていました。
児童扶養手当の申請で不備があった資料
不備があった資料は、今私と子どもたちが住んでいる借家の契約書です。
居住者の欄に元夫の名前も入っていたため「一緒に住んでいる」とみなされてしまうとのことでした。
後日、市役所へ「居住者に関する証明」という書類をもらいに行き、現在住んでいる私と子ども3人の名前や居住を開始した日などを記入し、大家さんの署名捺印をもらったものを再提出しました。
これで、無事に審査の結果認定を受けることができました。
我が家の支給手当の月額は?
前年度の収入が少なかったので、全額支給となりました。
元夫のアパートを借りるのに使ったり渡したお金もあったし、前年度は新しいビジネスへの初期投資もあって出費が多かったので、これは非常に助かります。
こちらが児童扶養手当の受給者証です。
裏面に受給に関する義務などの大切なお知らせが書いてあるので、しっかり読んで確認をしました。
みなさんの税金を使わせていただくということで、常に感謝の気持ちを忘れないように、大事にしていきたいです。
おわりに
子ども3人を連れて離婚した場合、よほど収入が多くなければ児童扶養手当が支給されます。
申請に必要な書類や申請方法について、私の体験談をもとにまとめてみましたが、細かい部分はお住いの市町村によって違いがあると思いますので、しっかり確認してくださいね。
子ども3人の母子家庭となると、やっぱりお金で苦労することが多いです。
ある程度生活が安定するまでは、このような手当に頼ることもできます。
我が家に市の職員さんが訪問されたときに「最後に何か質問はありませんか?」と聞かれこのように答えました。
「特に質問はありませんが、手当をいただかなくても自立して生活できるように、仕事も頑張ります」と。
離婚したばかりのときは特に大変なことが多いですが、「私が一家の大黒柱としてやっていくんだ!」という気持ちを常に持っておくと、毎日の生活にも張りが出てくるし、前向きな気持ちになれました。
しかし、子どもがまだ小さいうちはフルタイムで正社員の仕事に就くのは難しい現実です。
感謝の気持ちを忘れないようにしつつ、しばらくは児童扶養手当にお世話になります。
これから児童扶養手当の申請をされる方へ、手続きがスムーズに進むことを願っています。