子どもが3人いて離婚する場合、子どもたちの親権をどうするか夫婦で話し合いをすることになるでしょう。
夫側に離婚の原因がある場合は、子ども3人全員を母親であるあなたが引き取るというのがいちばんいいでしょう。
しかし、夫が子どもを一人でも引き取りたいなど、話し合いがこじれる可能性もありますよね。
我が家は結果的に私が3人引き取ることであっさり決着がついたのですが、元夫は突然トンチンカンなことを言う人だったので、あらゆる事態も想定していました。
ここでは離婚後の親権について調べたこと、我が家の親権についての話し合いや、当時私が考えたことをお話します。
これから3人の子どもの親権について話し合いをする方へ、参考になれば幸いです。
Contents
親権とは
親権というのは、わかりやすくいうと、未成年の子どもが成人になるまで責任を持ってしっかり育てることです。
結婚していれば父親と母親が共同で親権を持って、協力して子育てを行っていくべきことです。
だけど、離婚してしまうとそれは不可能になり、父親か母親のどちらかが親権を持って行っていかなければなりません。
3人の子どもを連れて離婚する場合親権はどうやって決めるの?
夫婦で話し合って決める
離婚後の親権をどうするかは、まず夫婦で話し合って決めるのが基本です。
親権の決め方というのは特に決まりはなりので、夫婦の仕事や健康面の状況を見て判断することになります。
子どもが自分の意思をはっきりと持つ年齢になっていれば、子どもの意見も聞いて決めることがあります。
まだ小さい赤ちゃんだったら、母親が引き取ることが多いです。
調停や審判で決める
夫婦の話し合いで意見がまとまらない場合は、家庭裁判所に調停や審判を申し立てをして決めることになります。
調停の場合は、第三者が間に入って事情を整理しますが、最終的には当事者が合意をして決めます。
調停でも決まらない場合は、審判となります。
審判というのは家庭裁判所が行う裁判のことで、裁判官が双方の事情を総合的に判断して、親権を決めることになります。
審判のポイントは4つあると言われています。
①父親と母親の事情
子どもに対する愛情、子どもを育てるための条件や能力、生活の環境や状況などから判断されます。
②母性優先の原則
母性というのは必ずしも母親であるとは限らないようです。
それまで子どもをどれだけ愛情持って育ててきたか、という点で判断されます。
子どもが赤ちゃんの場合はやはり母親が親権を獲得する方が多いようですが、裁判では父親が親権者と判断された事例もたくさんあります。
③子どもの事情
子どもの年齢、性別、兄弟姉妹との関係、発育状況、環境の変化による影響、親や親戚との情緒的な結びつきなどが判断の材料となります。
④継続性の原則
それまで誰が主に子どもを育ててきたか、ということを優先させる原則があります。
今までの親子関係が安定している場合に、それを崩してしまうのは望ましくないという考え方からです。
子ども3人の親権は母親へ
我が家の場合は、夫婦の話し合いで親権は母親である私が持つことに決まりました。
離婚に至った大きな理由の一つが、父親の子どもに対する暴言暴力だったので、有無を言わさずという状況だったのです。
それについて元夫は何も反論しませんでしたし、「子どものことはお願いします」と言われました。
もし元夫との話し合いがうまくいかなかったら?
元夫は3人の子どもの親権を私が持つことに同意はしましたが、当時1歳だった末っ子に対してはかなり未練があったようです。
まだ物心ついていなかったし、発達の遅れもあって何もわからない状態。
とても可愛くて癒し系の末っ子を元夫はとても可愛いがっていました。
でも、ただ可愛がるのと、責任を持って育てていくのとは違います。
元夫はADHDの傾向もあったため、物忘れや注意欠陥な面が非常に多かったのです。
しかも突然わけのわからないことでキレたりする。
あんな状況で子どもの養育を任せられるわけがありません。
でも、もし親権のことでごちゃごちゃ言ってきたらどうする?
私は実家の母と話し合って、もし元夫との話し合いがうまくいかない場合のことも想定して考えていました。
- 「いざとなったら私の母が私と子ども3人を連れて実家へ帰る」ということを話す
- 話し合いの途中でキレて暴力沙汰になったら警察に連絡する
ということを事前に打ち合わせしていました。
幸い、そういうことにはならずに無事に話し合いが終わりホッとしています。
おわりに
子ども3人を連れて離婚する場合、親権については離婚届を提出する前に必ず決めておかなければなりません。
親権の決め方は
- 夫婦の話し合いで決める
- 話し合いがつかない場合は調停か審判で決める
ことになります。
親権はやはり母親が獲得することが多いですが、そうとも限りません。
子どもにとって何がいちばん幸せなのかをしっかり考えて、最善の結果が出せることを祈っています。
もし夫婦間でどうしてもうまくいかない場合は、弁護士などの専門家に相談しましょう。