浮気不倫の慰謝料請求と離婚の準備の部屋

配偶者が職場内不倫をしていた際の適切な対処法【職場に乗りこむ?】

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夫(妻)の様子が最近おかしい…
もしかすると不倫をしているのでは?

このように感じたなら、まずは配偶者の職場の人間を調べましょう。なぜなら、不倫相手は職場の人間が非常に多いからです。

ここでは職場内不倫について解説。主には職場内不倫が起きやすい業界や、配偶者が実際に不倫していた場合の適切な対処の仕方などを取り上げています。

不倫経験者の3割以上が職場不倫

不倫は当然ながら一人ではできず、相手が必ずいるものです。

どこからが不倫かといえば、不貞行為(性交渉)の事実があることです。不貞行為の詳細は「どこから不倫なのかを法律的な観点で解説【不貞行為の定義】」で取り上げています。

その不倫相手とは、どこで出会ったのかを調査した結果を紹介します。心にグッとくる恋愛メディアSheepが「不倫相手と出会ったきっかけ」のアンケート結果からです。

Q.不倫相手と出会ったきっかけ【男性】※回答数69名


職場が同じ…32%
マッチングアプリ…20%
仕事の関係者繋がり…13%
昔からの知り合い…13%
趣味や習い事で…9%

【20代30代】既婚男女394人に不倫の割合・本音を聞いたら衝撃だった! より

Q.不倫相手と出会ったきっかけ【女性】※回答数46名


職場が同じ…32%
昔からの知り合い…22%
趣味や習い事で…13%
仕事の関係者繋がり…9%
友人の紹介で…9%

【20代30代】既婚男女394人に不倫の割合・本音を聞いたら衝撃だった! より

1位は男女ともに職場の人間で3割以上を占めています。仕事の関係者も含めると4割を超える結果となりました。

職場不倫が起こる要因

職場の人間と不倫関係になりやすいのは、以下のような要因が考えられます。

職場によっては、家族と過ごす時間と比べて、職場の上司・同僚などと過ごす時間の方が長くなります。多くの時間をともに過ごす環境なので、ふとしたことをきっかけに不倫関係になりやすいのです。

また社会に出て働いていれば、人は誰もが多少なりとも仕事上のフラストレーションを抱えます。その現実から逃げるために、自身に身近な職場の人間と不倫関係に陥りがちです。

不倫が起きやすい職場

不倫が起きやすい職場

どのような職場で不倫が起きやすいかを見てみましょう。

職場不倫が多いとされる業界は次の通りです。

個別に不倫が起きやすい原因などをお伝えします。

専門家
箇条書きの業界に共通することは、ストレスが極度に溜まりやすいことです。

病院

病院は一二を争うほど不倫が多い職場です。

医療現場とは人間の生命を預かるところです。よって「絶対に失敗してはいけない」といった ストレスやプレッシャーが強くうけます。

また、医療現場の人員不足が問題視されて久しいです。連日連夜の長時間残業など苛酷な勤務実態が、さらにストレスを与えます。

以上のように病院は、極度のストレスを抱えやすい環境のため、不倫が起きやすい業界といえます。

老人ホーム

老人ホームも病院と匹敵するくらい不倫の多い職場です。老人ホームなどの介護職は、体の不自由なご老人の世話をするハードワークです。

夜勤を含む一定しないシフト形態が多く、それに合わせる必要もあります。よって、何かとストレスを溜めやすい職場です。その割には、それに応じた収入が得られないため、フラストレーションも溜まります。

このような悪循環が要因で、不倫が起きやすい職場となっています。

警察官・教師

最近は、モラハラ的な人間が多くなっています。例えば、子供が通う学校の教師に対して、親が自己中心的で理不尽な要求をするモンスターペアレントなどが挙げられます。

モラハラ的な人間に対応する機会がよくある公務員はストレスが多いです。それを分かち合う身内意識から、職場不倫に発展する男女が多くいます。

生命保険会社

男性1人に対し、平均で女性の部下が5人ほどいます。ハードルが高い売上ノルマを課せられるため、ストレスが溜まりやすいです。

ノルマはグループ単位で課されるため、その一体感からグループ内にて不倫が起こりやすい環境となります。

旅行代理店

旅行代理店は海外時間に合わせた変則的な勤務が多いため、ストレスがかかります。

出張時は男女ペアの従業員で行き、観光向きの場所が多いので、不倫旅行というような状態になることも。

専門家
社内不倫ばかりか、同業他社同士が多いのも旅行業界の傾向です。

 

配偶者が職場不倫をしていた場合

配偶者が職場不倫をしていた場合

もし、自身の配偶者が職場不倫をしていた場合、当然ながら強いショックを受けますね。同時に職場や不倫相手に対して、次のような考えが浮かぶのではないでしょうか。

箇条書きのことが実現可能か否か、など個別に詳細を解説します。

 

職場に不倫の事実を知らせる

配偶者の勤務先に職場内不倫の事実を知らせて、一定の措置を求めていることは可能。多くの企業では就業規則などで不倫を禁じているからです。

勤務先の不倫問題の対応とは

二人の不倫関係が続いているなら、その勤務先の人間が不倫の当事者双方に対して、別れるように説得する可能性は高いです。

またどちらか一方、または双方の部署や勤務地を異動させることも部署異動などにより、不倫関係を清算、または再発防止できるような状況を作りだせます。

職場の不倫問題などを扱う部署は、一般的には人事部や総務部が多いです。それらの部の責任者だけに対して相談をしましょう。

相談を持ち掛ける際は絶対に感情的にはならず、社会人としてそれ相応のやりとりをする必要があります。

なお配偶者の職場不倫が許せずに離婚するのなら、職場に不倫の事実を知らせる実益性はないため意味はありません。

職場不倫の事実を多数に公表してはいけない

不倫をされた配偶者が不特定多数に対し、不倫の事実を公表するケースがあります。不倫相手などに対する復讐心などからです。

不特定多数の人間に不倫事実を公表した配偶者には、どのような責任が生じるのでしょうか。

周りに不倫事実をばらすリスク

不倫された妻が、夫と不倫相手の職場にのりこみ「A子とB男は不倫している」とばらしたとします。

職場には複数の従業員がいるため、その人たちにA子が不倫をした事実が知られ、A子には悪評がたちます。

妻のこの行為はA子の名誉棄損やプライバシーの侵害にあたります。よって、夫の不倫相手であるA子に対して、慰謝料を払わなければならない事態もあり得ます。

通常、不倫配偶者と不倫相手が同じ職場の場合は、自身の配偶者の評価も下がるので、不特定多数に公表することは考えにくいです。

しかし職場不倫が原因で離婚を決意し、やけになった場合などは、このような行動にでる可能性もゼロでないため注意しましょう。

専門家
不倫をされた被害者側が、慰謝料を支払う事態となってはやりきれません。

不倫相手への退職要求

職場内不倫が発覚後も夫婦が婚姻関係を続ける場合、もっとも不安を抱くのは、その不倫当事者の二人が復縁することです。

部署異動や勤務先が変更となっても、二人が同じ勤務先であることには変わりません。全体会議や社員旅行など、何かのきっかけで、接触する可能性があります。

接触を防ごうとすれば、二人を物理的に引き離すほかありません。つまり、配偶者の不倫相手を退職させることです。

とはいえ、通常企業は不倫があったという理由ではクビにはできません。よって不倫相手が自らから退職をしてもらう必要があります。

執拗に退職を求めるのはNG

実際に、不倫相手に退職するように求めることは可能でしょうか。

結論は【お願い】のかたちなら、不倫相手に退職を求めるのは可能です。しかし、不倫相手が拒否した場合は、それ以上退職を求めるのはNG。

執拗に退職を求め続け、無理やりに退職に追い込めば、損害賠償金の支払い義務が生じる恐れもあるからです。

職場に管理責任を追及したい

不倫は当事者二人に責任があるのは当然です。加えて、次のようなことを思う方もなかにはいるでしょう、

職場の管理者には、従業員・部下がきちんと職務を行う環境を整え、不倫関係を発生しないように管理する責任があるのでは?

結論からいえば、管理者に責任を問えません。

職場内不倫は、その当事者間の仕事と関係なく、プライベートで行われるもの。不倫行為を行っているのが業務時間外であれば、業務自体に支障がないためです。

専門家
管理責任を問えない以上、損害賠償の請求はできません。

 

不倫相手に責任をとってもらう方法

不倫相手に責任をとってもらう方法

職場不倫をされた側の配偶者は、不倫をした配偶者に対し慰謝料を請求できます。

自身の配偶者が不倫を行っている事実を知ったもう一方の配偶者は、精神的苦痛を受けます。その精神的苦痛を慰謝させるために、慰謝料を請求できるのです。

不倫をした自身の配偶者だけでなく不倫相手に対しても、責任をしっかり取ってもらいたいところ。

一定の要件を満たせば、不倫をした配偶者の他に、不倫相手に対しても慰謝料請求ができます。

不倫相手に慰謝料を請求できる主な要件

配偶者の不倫相手に対して、慰謝料請求できる主な要件は次の通りです。

  • 配偶者と異性の不倫相手との間に不貞行為(性交渉)があったこと
  • 不倫が始まった時点では、夫婦関係が破綻していないこと
  • 不倫相手が配偶者を既婚者であると知っていたこと

※ 不倫相手に対して慰謝料請求できる要件の詳細は「不倫相手に慰謝料請求するには?【故意過失など請求要件5つを解説】」で取り上げています。

職場不倫の慰謝料の相場は200万円前後

職場不倫の場合における慰謝料の相場についてお伝えします。相場を知るうえで参考になるのが、過去の判例です。

男女関係トラブルにおける今までの判例を見てみると、慰謝料は少額だと10万円以下、高額だと500万円以上のものがあります。

不倫が原因で離婚になった場合「200万円前後」の金額帯が多いです。不倫の慰謝料が高くなる事情で、もっとも影響があるのは【不倫が原因で離婚した】場合です。

一方、不倫発覚後も婚姻関係を続ける場合は、慰謝料はそれほど多くはありません。多くの場合は50万円前後の金額となっています。

※ 不倫慰謝料の相場の詳細は「不倫慰謝料とは|目安はどれくらい? 【離婚しない場合も含め解説】」で取り上げています。

婚姻関係を続けるなら不倫の再発防止を

婚姻関係を続けるなら不倫の再発防止対策をする

不倫発覚後も夫婦が離婚せず婚姻関係を継続させる場合、不倫の再発防止に力を入れることが必要です。

しかし配偶者が転職、または不倫相手が自ら退職しない限り、二人は同じ職場なので、これからも二人には接点があります。こればかりは、どうしようもありません。

引き続き二人が同じ職場における不倫の再発防止策は、【誓約書】を作成し、配偶者や不倫相手に署名・押印させることです。

誓約書に盛り込むべき内容は以下の通りです。

  • 配偶者とはもう二度と不倫関係にならない約束
  • 業務外での私的な接触をしない旨の約束
  • 約束を破った場合は、違約金が発生すること

※ 誓約書の詳細は「【不倫をやめさせる方法】誓約書を作成する際のポイントなどを解説」で取り上げています。

まとめ

配偶者が職場不倫をしていた際の適切な対処法のまとめ

職場内不倫について解説しました。最後にポイント箇条書きでまとめます。

  • 不倫経験者の3割以上が職場内不倫
  • 極度にストレスがかかる業界に職場内不倫が多い
  • 職場に不倫の事実を知らせ一定の措置を求めるのは可能
  • 不倫事実を不特定多数に公表するのはNG
  • 不倫相手に退職を強要してはいけない
  • 不倫当事者に慰謝料を求めることは可能

それでは最後まで見ていただきありがとうございました。

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