子ども3人の母子家庭で、かなりの大きな出費となるのが医療費です。
我が家も特に末っ子はしょっちゅう熱を出したり、流行りのウイルスを何でももらってきていたので、病院にかかることが多くて大変でした。
未成年の子どもがいる母子家庭の母子は、所得制限があるものの、医療費の助成を受けられる制度があります。
ここでは私が申請して支給認定を受けた『ひとり親福祉医療費支給制度』(呼び名は市町村によって微妙に違います)の申請や、医療費請求の方法などについてお話します。
これから離婚してシングルマザーとなる予定の方、これから福祉医療費の申請をする母子家庭の方へ、参考になれば幸いです。
Contents
ひとり親の福祉医療費支給制度とは?
20歳未満の子どもがいる母子家庭の母子や、父子家庭の父子を対象に、自己負担で支払った医療費の一部(または全額)を助成してくれる制度です。
子どもだけではなく、親も対象になるというのが非常にありがたいです。
細かい規定は市区町村によって違いがありますが、ここでは私が住んでいる市の場合でご紹介しますね。
福祉医療(父子・母子家庭)の対象となる人
この市に住所があって、健康保険などに加入している父子家庭の父子、母子家庭の母子が対象。
ただし、所得制限があります。
支給対象となる期間
支給対象となる期間は親と子で違いがあるので、よく確認しておきましょう。
父または母
監護している子が20日の誕生日を迎える前日まで
子
18歳の誕生日を迎える前日まで。
または、高校を卒業するまで。(※18歳に達した後の4月1日以降は、入院のみ対象となります。)
支給される金額
1か月に何日受診したかで、支給される金額が違います。
また、薬局で出される薬については全額支給されます。
1か月に1日のみ受診した場合
医療機関ごとに支払った額から800円を引いた金額
1か月に2日以上受診した場合
医療機関ごとに支払った額から1600円を引いた金額
支給対象となる金額
国民健康保険や社会保険の規定により、医療機関の窓口に実際に支払った金額が支給の対象となります。
申請をした金額から、健康保険により支給される高額医療費および付加給付金がある場合は、その額を引いた金額が支給の対象となります。
支給対象とならない金額
- 予防接種
- 薬の容器代
- 文書料
- 入院したときの差額ベッド代や食事代
- 病院までの交通費
など健康保険が適用されない費用については、支給の対象とはなりません。
また、この制度の適用となって支給された医療費については、所得税法による医療費控除は受けられません。
ひとり親福祉医療費支給制度の申請方法は?
ひとり親福祉医療費支給制度の申請はお住いの役所でできます。
申請に必要なものは
- 母子の健康保険証
- 印鑑
- 振込先の通帳(母名義のもの)
- 所得証明書(児童扶養手当を受けている場合は不要)
- 遺族基礎年金を受けている場合は遺族基礎年金証書の写し
です。
我が家の場合は、離婚が成立して児童扶養手当の申請をするときに、窓口がおなじだったので、福祉医療費の申請も同時にやってもらいました。
と言っても、正直出された書類がたくさんありすぎて、何の申請をしているのかその時ははっきりとわかっていませんでした^^;
後になって、「あ~一緒にやってもらえたんだな」ということがようやくわかりました。
認定がおりると、このような福祉医療費受給者証が送られてきます。
この受給者証は毎年11月に更新となり、古いものは回収されます。
大切に保管しましょう。
ひとり親福祉医療費の請求方法は?
医療費の請求方法は2つあります。
1.医療機関に証明を書いてもらう
市役所に「福祉医療費支給申請書」という書類があるので、「申請者(受給者)」の欄に記入して、受診した医療機関に提出し、「診療報酬明細書」の欄に1か月分の証明を書いてもらいます。
2.領収書を添付して提出する
1か月分の領収書を保管しておき、「福祉医療費支給申請書」に添付してまとめて市役所へ提出します。
我が家の場合はこちらの方法で申請しています。
医療費の申請で注意すること
申請書は
- 月ごと
- 診療機関ごと(病院の分と薬局の分は別)
に1枚ずつ必要となります。
領収書は必ず原本を添付しなければならないので、大切に保管しておきましょう。
医療費はどうやって支給されるの?
医療費の申請は月末か月初めに1か月分行うのがベストです。
原則として毎月10日までに申請した分は、その月の月末に、申請の時に指定した金融機関の口座に振り込まれることになっています。
おわりに
ひとり親の福祉医療費支給制度は、母子家庭の親も子もどちらも対象になります。
我が家の場合は、子ども3人のうち2人が定期的に飲んでいる予防薬があって、毎月医療機関にかかっているのでこの制度はとてもありがたいです。
私も体調が悪いとき、医療費の心配をして無理せず、素直に病院にかかるようになりました。
こちらもみなさんの税金にお世話になっているので、もちろん健康には十分気を付けつつ、利用させてもらうときは感謝の気持ちを忘れないようにしています。
これからシングルマザーになる方、所得の制限がありますが、ぜひお住いの役所に問い合わせて申請ができるようでしたら申請してくださいね。