- 夫・妻に不倫を白状させたい
- 白状した証拠を残したい
- 不倫相手にも慰謝料を請求したい
不倫問題を解決するために必要なのは、夫や妻に不倫事実を認めさすことです。不倫事実を認めたなら、その証拠を残す必要もあります。
ここでは夫や妻に不倫を白状させる方法や、白状した証拠を残すための「不倫の念書」を解説。本記事を読めば、不倫を認めない配偶者を白状させられ、証拠をしっかり残せる可能性が高まります。
Contents
不倫を白状させる簡単な方法
まずは配偶者を対象とした、不倫を白状させられる可能性がある簡単な方法をお伝えします。
「あなたの最近の様子がおかしいけど、不倫しているじゃないの?」
このように問いつめた際、配偶者の大方の反応は「確かな証拠もないくせに疑うのか!」とシラを切られます。続けて次のようなセリフを配偶者に投げかけてください。
【正直に話せば許すつもりだったけど…】
このセリフを聞かされた配偶者は、観念して白状することがよくあります。なぜなら、離婚を覚悟のうえで不倫をしているケースは少数だからです。
離婚されたくない気持ちから白状する
不倫をしている多く配偶者は離婚を望んでいないし、不倫相手との再婚も考えていません。いまの不倫関係がずっと続くとも思っていません。
不倫が判明して妻や夫との関係が傷つき、離婚されるのを恐怖に感じています。このような心境だからこそ、「正直に話せば許すつもりだけど…」というセリフは効果的に働くのです。
なぜなら、【否定した後に不倫が発覚した場合は離婚につながる】という恐怖を配偶者に刷り込んでいるからです。
実際に、不倫をしている夫や妻の多くは、このセリフに動揺をし、離婚を避けたいがために不倫を自白しています。
証拠がないなら揺さぶりはNG
「正直に話せば許す」という揺さぶりは、それなりの証拠を握っている上で使うべきです。
加えて、配偶者は揺さぶりをかけられたことで、慌てて不倫の証拠になりそうなものを隠滅させる恐れもあります。
配偶者に不倫の念書を書かせる3つの理由
配偶者が不倫を認めたなら、不倫した事実の内容を含む「不倫の念書」を必ず書かせましょう。タイトルは不倫の念書ではなく、謝罪文でも問題ありません。
不倫の念書を書かせる主な理由は次の3つです。
個別に内容をお伝えします。
不倫の証拠を手に入れる
不倫の念書は、不倫の事実を裏付ける証拠のひとつになります。
不倫の念書だけでは、裁判上だと不貞行為があったと認めてはもらえません。しかし示談での問題解決をめざす場合は、十分に通用する証拠となります。
既にその他の不倫の証拠があったとしても、証拠は多いのに越したことはありません。今ある証拠が何かしらの理由で失くす可能性も、ゼロではないからです。
※ 不倫の証拠の詳細は「【不貞行為の証拠集め】証拠になるものを解説|不倫の自白は立証可能?」で取り上げています。
不倫相手の責任逃れを阻止する
夫や妻の不倫相手に対して慰謝料を請求した際、不倫相手はさまざまな言い逃れをして、慰謝料の支払いを免れようとします。
ここで配偶者が不倫事実を認めた念書があれば、不倫相手も最終的には認めざるを得ない状態に追いこまれることが大半です。
※ 不倫相手の主な言い逃れの詳細は、「【不倫相手が慰謝料を払わない】主な3つの理由と適切な対処法を解説」で取り上げています。
裏切りに備える
現時点では配偶者が不倫事実を認めていても、いつ否定に転じるかわかりません。場合によっては、不倫相手と口裏を合わせて結託することもあります。
配偶者が不倫事実を認めた「不倫の念書」を持っていれば、後から否定に転じる可能性は低いでしょう。配偶者は確たる証拠を手に入れられている以上、覆せないと思うからです。
仮に否定に転じても、不倫の念書という証拠を手にしているので問題ありません。
不倫の念書の証拠能力
裁判外の示談においては、配偶者が不倫事実を認める念書を持っていれば、配偶者や不倫相手が否定するケースは少ないです。よって、とても効果的な「武器」になるでしょう。
裁判においては、配偶者だけが不倫事実を認めるも、不倫相手が認めていない場合は、それ単体では証拠能力は弱いです。しかしその他の証拠を合わせれば、裁判でも不倫事実があったと認められる可能性が高まります。
不倫念書の例文
不倫の念書の例文は以下の通りです。あくまで参考例です。
実際に作成する際は、専門家に相談することをオススメします。なお、下記文面の利用により生じた損害・トラブルに関して、当サイト管理者は一切責任を負いません。
念書
東京晴海様
私、東京太郎は、東京都新宿区○○町1-2-3 ○○マンション○○○号室に住む大阪花子さんと令和3年10月頃から令和4年2月18日にかけて6回、ホテルや大阪花子さんの自宅等において、性交渉を持ったことを認め、ここに謝罪します。
なお、大阪花子さんは私を既婚者と認識していた上で、私と性交渉を持ちました。
以後、二度と、大阪花子さんと、電話やメール、面会、その他、方法の如何を問わず、一切の私的な接触をしないことを約束します。
令和4年8月13日 ファミリーレストラン〇〇店にて記載
住所 東京都品川区○○町4-5-6
氏名 東京 太郎 ㊞
不倫念書の作成ポイント
不倫の念書を作成する際は、不倫した配偶者に手書きで書いてもらいましょう。後になって、パソコンで勝手に作成されたという主張をされないためです。
証拠能力をしっかりと備えるため、次の項目を含んだ文章にするのがポイントです。
個別に内容をお伝えします。
不倫相手を特定させる
不倫相手を特定させるため、どこの誰かをしっかり明記しましょう。
不倫相手の住所や氏名はもちろん、わかるようなら生年月日も載せるのが望ましいです。
不貞行為の事実と既婚者の認識
不倫が原因で離婚となった場合、配偶者に慰謝料を請求するための要件の1つが「不貞行為」の事実があることです。デートやキスだけでは原則的に慰謝料は請求できません。
場合によっては、夫や妻の不倫相手にも慰謝料請求が可能です。要件として、不倫相手が相手を既婚者だと知っていながら性交渉を行ったことが必要です。
※ 不貞行為の詳細は「どこから不倫なのかを法律的な観点で解説【不貞行為の定義】」で取り上げています。
※ 不倫相手に慰謝料請求できる要件の詳細は「不倫相手に慰謝料請求するには?【故意過失など請求要件5つを解説】」で取り上げています。
不倫期間と回数
不倫期間や肉体関係の回数によって慰謝料額は大きく変わります。
なるべく「令和○年○月○日から令和○年○月○日にかけて○回」という具体的に明記しましょう。
不倫相手との連絡禁止
配偶者に不倫をされたが、過ちを許し離婚をしない場合は、今後は不倫相手との接触を断つ必要があります。
配偶者と不倫相手が連絡できる状態しておくと再び関係性が深くなり、不倫が再発する恐れがあるからです。
作成日・作成場所
不倫念書に証拠能力を持たすため、「作成年月日」の記載が必要です。
不倫念書の作成する場所は、カフェやファミレスなど第三書の目があるところが望ましいでしょう。後になって配偶者から脅迫されて書かされたという言い逃れを防ぐためです。
実際に、第三者がいる場所で念書を作成したなら、作成日と一緒に「作成場所」もしっかり記載しましょう。
署名押印
不倫念書に証拠能力をもたすためには、不倫をした配偶者の署名と押印が必要です。念書の本文と同様、署名や押印は必ず本人がする必要があります。
まとめ
夫や妻に不倫を白状させる方法や、白状した証拠を残すための「不倫の念書」を解説しました。
不倫を認めない配偶者に「正直に話せば許すつもりだったけど…」というセリフは効果的です。この揺さぶりをかける場合は、ある程度の不倫の証拠を入手できている必要があります。
不倫の念書を取っておくことは、不倫相手に慰謝料を請求する際はもちろん、離婚となった場合にも役立ちます。配偶者が不倫事実を認めた際は、念書を必ず書かせるようにしましょう。
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配偶者の不倫念書を入手できたなら、不倫相手に対する慰謝料請求が可能です。その請求の流れや請求方法の詳細をお伝えしています。