子ども3人つれて離婚したときにいちばん不安だったのが、お金のことでした。
私は在宅ワークのみで生きていく決意をしたのですが、軌道に乗るまでは母子家庭が受けられる手当や制度を利用させてもらいながら、収入源を増やしていくことで生活はできます。
ここでは、私が在宅でフリーランス翻訳家としてどのように仕事をしているのか、収入はどれぐらいなのかをご紹介します。
これから子ども3人を連れて離婚する予定の方や、シングルマザーとしてダブルワークを考えている方へ参考になれば幸いです。
Contents
在宅でフリーランス翻訳家として仕事をするための方法
私がフリーランス翻訳家としてお仕事をもらう方法は主に2つあります。
- 翻訳会社と契約する
- 翻訳専門サイトを利用する
- クラウドソーシングのサイトを利用する
です。
翻訳会社と契約する
まずはネットで在宅翻訳者を募集している翻訳会社を検索します。
中国語なら「中日翻訳 在宅」「日中翻訳 在宅」などのキーワードで探してみましょう。
翻訳会社のホームページや求人サイトを片っ端から見て、「在宅翻訳者募集」という文字を探していきます。
翻訳会社からお仕事をもらえるようになるためには
- 在宅翻訳者として応募する
- トライアルを受ける
- トライアルに合格したら契約書結ぶ
- 翻訳の仕事をもらう
だいたいこのような流れになっているので、一つ一つクリアしてきましょう。
1.在宅翻訳者として応募する
応募方法はメールか、ホームページにある専用のフォームがあればそれを利用します。
会社によって違いはありますが、応募するときに書くことや添付するものはだいたい
- 履歴書
- 職務経歴書
- 過去の実績
- その語学に関する資格
などです。
2.トライアルを受ける
書類選考を通過したら、トライアルと呼ばれる簡単なテストを受けます。
トライアルの内容は、実際に向こうから指定された文書を翻訳しますが、内容は会社によって様々です。
その結果、合否を判定されます。
3.契約を結ぶ
トライアルに合格したら契約を結ぶことになります。
契約書はWordファイルで送られてきたり、郵送で送られてきたりします。
たいてい2部ありますので、どちらにも署名捺印をして、そのうちの1部は自分で保管、もう1部は翻訳会社へ送ります。
4.翻訳の仕事をもらう
契約を結んだら、適当な案件が発生した時に翻訳会社から連絡がきます。
たいていメールでまず打診があって「対応可能かどうか」を聞かれますので、内容や文字数、納期までの日数を見ながら返事をすればOKです。
用事があったり体調が悪かったりして断ったとしても、それで印象が悪くなるということはありません。
翻訳会社には複数の翻訳者がいますので、あなたができなければ他にできる人に回したり、数人で分けて取り組むこともできます。
できないときははっきり断ることも信用につながる大事なことです。
「ちょっと厳しいな」と思う案件を無理に引き受けて、品質が悪い訳文を納品したり、納期に間に合わない方がよっぽど問題です。
翻訳会社と契約するときに注意すること
私の経験から、翻訳会社と契約するときに注意することを2つお話しします。
- 契約書をよく読む
- 1社だけにこだわらない
1.契約書をよく読む
当然のことですが、契約書は隅から隅までよく読んでください。
翻訳会社によって細かなルールが違います。
- 翻訳するときに注意すること
- 単価や報酬の支払い方法
- 源泉徴収されるのかどうか
などきちんと把握しておきましょう。
2.1社だけにこだわらない
翻訳の仕事が発生するのは不定期です。
翻訳である程度の収入を得たいと思ったら、いくつかの翻訳会社と契約しておくのがベストです。
英語以外の言語だと、何か月も仕事の依頼がこないこともよくあります。
また1社受けて落ちたからといって簡単にあきらめないでください。
翻訳会社によって力を入れているジャンルが違うので、どんな翻訳者がほしいかも様々。
まずはいろんなところを受けてみる!自分の力を試してみる!というチャレンジ精神が大事です。
A社が不合格になったとしても、あなたの実力がないわけではありません。
たまたまその会社のスタイルに合わなかっただけかもしれないんです。
私は現在、中国の翻訳会社1社、日本の翻訳会社2社と契約を結んでいます。
個人的にお仕事を依頼してくださる方もいらっしゃいます。
お仕事を依頼してもらえるつながりをいくつか持っておくと、とても安心です。
そのためにはどんどんチャレンジして、実績を作っていくことが大切です。
翻訳専門サイトを利用する
私が利用している翻訳専門のサイトは「スピード翻訳」です。
スピード翻訳は、あらゆる言語の翻訳の申込から納品までが、一つのサイト内で完結するサイトです。
このサイトに翻訳者として登録しておけば、案件が発生した時に、24時間365日、いつでもどこでも受注することができます。
「スピード翻訳」で翻訳者として仕事をするためには
- 登録フォームに必要事項を記入して送信
- トライアルを受ける
- トライアルに合格すれば翻訳の仕事を開始
の3ステップ!
ただ、仕事を受注できるのは「早い者勝ち」なので競争率が激しいです。
該当する言語の仕事が申し込まれたらメールで案内が来るのですが、パソコンにへばりついてないとすぐに他の翻訳者に取られてしまいます。
しかし、オンライン上で気軽にできるし、実績があがってくれば依頼者さんから指名されることもあるんですよ!
クラウドソーシングのサイトを利用する
「クラウドソーシング」はサイト上で不特定多数の人に、いろんなお仕事の委託をやり取りするという、比較的新しい働き方です。
私がよく利用するクラウドソーシングのサイトは
です。
これらのサイトにはライティング・アンケート・データ入力・デザインなど、実に様々なお仕事の募集があって、翻訳はその中の一つです。
ここには「私、中国語→日本語の翻訳できます!」と仕事を探している私のような人と、「翻訳のお仕事できる人いませんか?」と仕事を依頼する人両方が登録しています。
クラウドソーシングで翻訳の仕事をするためには
- 気になる案件が見つかったらまずは応募
- トライアルがある場合は受ける
- 双方が合意すれば契約をする
という流れになっています。
細かい内容はクライアント(発注者)によって様々なので、その都度確認しながら進めていきましょう。
こちらも実績を積んでいけば、クライアントから直接「このお仕事をぜひお願いしたいです」とスカウトを受けることもあるんですよ。
在宅フリーランス翻訳家の働き方
先日A社から新規案件の連絡がありました。
- 内容…不動産関係のビジネス文書
- 文字数…中国語で約10000文字
- 納期までの日数…1週間
まず内容と納期までのスケジュールを確認して、他のかけもち案件や特別な用事がなくできそうだったのでお引き受けしました。
私は仕事を始める前にだいたいの流れを考えます。
その時に注意するのは「遅くても納期の前日には納品できるようにする」ということです。
それから子どもの病気など突発的なことも考慮して、1日の作業量を決めてから取り掛かります。
平日のスケジュールはだいたいこのような感じです。
4:00 | 起床、作業 |
5:30 | 朝食準備、洗濯 |
6:25 | テレビ体操 |
6:40 | 朝食、子どもたちの準備 |
食事後の片付けや掃除 | |
8:20 | 末っ子を保育園へ送る |
9:00 | 作業 |
12:00 | 昼食 |
13:00 | 作業 |
16:00 | 夕食準備、洗濯物片付けなど |
17:00 | 子どもたちの迎え |
18:00 | 夕食 |
19:00 | お風呂 |
20:30 | 就寝 |
納期まで余裕がないときは、内容が難しくて時間がかかるときは、起きる時間を早めたり、土日も早朝から作業をしたりします。
翻訳会社からの依頼がないときは、翻訳サイトやクラウドソーシングで単発の仕事を探したり、他のライティングやネットビジネスの作業を進めます。
スケジュールを自分で好きに組めることや、時間の融通が利くことがとても気に入っています。
在宅フリーランス翻訳家の収入は?
在宅フリーランス翻訳の収入というのは、ほとんど文字数で決まります。
私がこれまでやってきたお仕事の単価の例は
- 中国語1文字あたり2円~3.5円
- 日本語1000文字あたり1200円
- 中国語1000文字あたり180元(≒2900円)
などです。
翻訳会社によっても違いますし、内容が専門的であったり、納期までかなり急ぐ場合は報酬が上乗せされることもあります。
大型案件だと、1回の依頼で5万文字ぐらい(納期約1か月)あったりするので、それだけで田舎のパート代は軽く超えます。
決して安定しているとは言えませんが、いくつかの翻訳会社やサイトを掛け持ちで利用することで、ある程度の収入を得ることはできます。
おわりに
私がやっている在宅フリーランス翻訳家の仕事についてその方法や、収入についてご紹介しました。
まとめると、翻訳家として仕事をするためには
- 翻訳会社と契約する
- 翻訳専門サイトを利用する
- クラウドワークスのサイトを利用する
という方法があります。
翻訳の収入はほとんどが文字数で決まり、内容によっては報酬が上乗せされることもあります。
他のライティングの仕事に比べると翻訳は単価が高いです。
ネット環境さえ整えば、いつでもどこでもできて融通が利きやすいのが大きな魅力です。
もし語学のスキルをお持ちでしたら、需要はたくさんありますので副業としてチャレンジしてみるのも良いでしょう。
お仕事や収入のことで悩んでいらっしゃるシングルマザーの方へ、少しでも参考になれば幸いです。