結婚して子どもができたら、できるだけ幸せな家庭を築きたいと誰もが思うことです。
でも、夫に我慢できないほどの不満やストレスを感じていたとしたら?幸せな家庭を維持するのはとても難しいことですよね。
私は3人の子どもに恵まれ、なんとか幸せな家庭を維持しようと10年間耐え続けた結果、心と体に不調が出ました。
こんな生活を続けていくのはもう無理だと思いました。
あなたも、たとえ子どもがいたとしても、離婚を考えたことはありませんか?
実は、子どもにとって両親が揃っていなくても幸せな家庭を築くことはできるんですよ。
特に夫に問題がある場合、子どもたちにとっては父親に問題がある場合、離れた方が平和に暮らせることがあるんです。
ここでは私が3人の子どもを連れて離婚したいと思った理由をお話します。
毎日旦那さんのことでイライラしたり、辛い思いをしているのなら、ぜひ本文を読んで「明るい離婚」という道もあるんだということを知ってください。
Contents
子どもが3人もいるのに離婚したいと思った理由
私は「離婚」という文字が頭をよぎった当時8歳、6歳、1歳の3人の子どもをほぼワンオペで育てていました。
仕事は在宅で翻訳やライターをしていて、収入は決して安定しているとは言えない状態。
夫は介護の仕事をしていましたが、転職したばかりでお給料は手取り約14万円と経済的に余裕はまったくありませんでした。
夫婦2人の収入を合わせても厳しい状況なのに、それでも私が離婚したいと思った理由をお話しますね。
子ども3人いるのに離婚したいと思った理由①夫のスマホ中毒
元夫は寝ても覚めてもスマホが手放せない人でした。
朝起きたら布団から出ることなくスマホを見る。
子どもがグズッたらスマホのゲームをさせたり、スマホで動画を見せたり、夜の寝かしつけもスマホで絵本の読み聞かせ。
当時1歳だった二男を見てもらうように頼んでても、スマホに夢中で気が付いたら二男が玄関から落ちそうになっていた、ということもありました。
たまに夫婦2人きりになれたと思っても、夫の手にはやっぱりスマホで、夫婦の会話もなし。
休みになれば家庭はほったらかしでスマホ片手に出かけていき、写真や動画を撮りまくって好きな時間に帰ってくる。
それに夢中になりすぎて転んでけがしたこともありました。
子どもを迎えに行っても、写真を撮るのに夢中になって子どもはほったらかし、息子が一人で返ってきたこともありました。
家に帰れば写真や動画を編集してSNSにアップするのが楽しみ。
次の日が休みだったら夜遅くまで、ひどいときは明け方までほぼ徹夜状態でスマホ三昧。
お風呂の中にまでスマホを持ちこみ、水が入って使えなくなり、まだ新しかったスマホを買い替えたこともありました。
当然トイレに入るときもスマホを持っていくので、長くなって家族に迷惑をかける。
とにかくスマホがないと生きていけない人だったんです。
こんな状態じゃ、子どもたちから見ても「お父さんはスマホばっかり」と不満が出るのはしかたないことだったんです。
子ども3人いるのに離婚したいと思った理由②夫とコミュニケーションが取れない
元夫がスマホ中毒だったということもありますが、それを抜きにしてもまともなコミュニケーションが取れませんでした。
元夫は人の気持ちがあまりわからないし、空気を読んで行動する、発言するということが苦手でした。
だけど、これは結婚前にはわからなかったこと。
結婚して、子どもができてから夫は変わったように感じます。
離婚するちょっと前に詳しい人に相談してみてわかったことなんですが、おそらくアスペルガーとかADHDの傾向があると…
その特性もあってのことか、人の気持ちに共感することができません。
私がワンオペ育児で辛かったときも「大変だね、お疲れ様、いつもありがとう」という一言がまったくなかったんです。
その一言でどんなに救われるかがわからないからだと思います。
「そんなにきついなら子どもは一人でいい。」
「そんなに大変なら、食事はもっと簡単なものでいい。」
そんなセリフしか出てこないんです。
子育てのことで元夫に相談しても、結局最後に何かを決断するのは私の役目でした。
夫婦だからこそ愚痴や不満を聞いてほしいと思っても一方通行。
10年間の結婚生活で、けんからしいけんかをしたのは離婚の直前だけでした。
会話のキャッチボールができないから、けんかにすらならなかったんですよね。
空気が読めない元夫は、子どもたちに対してもとんちんかんなことや、カチンとくるようなことをよく言ってました。
ちょっと太った人や、障害者、黒人などを見かけると笑いながらバカにするようなことを、子どもたちの前で言うこともありました。
そして、子どもたちの話はまともに聞いてあげられない、子どもたちとも会話ができない状態だったので、特に上2人には「お父さんは話を聞いてくれない、お父さん嫌い、いやだ」としょっちゅう言われるようになっていったのです。
私にとっては唯一の夫、子どもたちにとっては唯一の父親。
同じ屋根の下で毎日一緒に暮らす大切な人とコミュニケーションが取れない、というのはとてつもなく大きなストレスとなりました。
子ども3人いるのに離婚したいと思った理由③夫が子どもに手をあげる
私の元夫に対する不信感や不満がどんどん大きくなり、毎日イライラするようになりました。
子どもたちも成長するにつれて、父親に対する尊敬の気持ちなどまったくなくなってしまい、失礼な態度を取ったり暴言を吐いたりするようになりました。
元夫は転職や引っ越し(自分で言い出したことなのですが)で大きく環境が変わったこともあり、家族ともうまくいかずに彼自身もイライラしていました。
特に長男とはぶつかることが多く、長男の暴言や暴力に対して、元夫も力で返すようになっていったんです。
長男は発達障害のいわゆるグレーゾーン。
自分の思いをうまく言葉で表現できなかったり、感情のコントロールがうまくできないことがあります。
私も長男とはぶつかることが多く、いろんな方法を試してきましたが、長男には厳しく叱ったり叩いたりするということは絶対に合わないと実感したんです。
学校の先生や小児科のお医者さんなど、いろんな人に相談したし本もたくさん読んで勉強しました。
長男がカーっとなって自分でもわけがわからなくなっているときは、まず落ち着かせることがいちばん。
それについて元夫にもわかってもらおうと努力したのですが、元夫はそんな息子のことを理解しようともせず認めようともしませんでした。
「父親に暴力をふるうなんてとんでもない!そんな奴には力でやり返して教育するしかないんだ。お前のやり方は甘すぎる。」
と言って、長男を叩くことをやめませんでした。
それだけでなく「俺はお前より強いんだ、すごいんだ」ということまで言ってしまう…
元夫にそんなところを改めてほしくて、たくさん話をしました。
でも、私にはどうすることもできませんでした。
子ども3人いるのに離婚したいと思った理由④夫が自由気まますぎる
元夫は大きな子どものような人でした。
好きな時間に寝て、好きな時間に起きて、休みになれば自由気ままに出かけていって、好きな時間に帰ってくる。
- 夕方の時間は忙しいから手伝おう。
- 夜遅い時間に物音を立てるのは気を付けよう。
- 自分のことは自分でやろう。
そんなことすら考えられなかったので、私はまるで4人の子どもを一人で育てているような感覚でした。
子ども3人いるのに離婚したいと思った理由⑤夫が家事を手伝わない
自由気ままだし、スマホ見るので忙しいから、当然家事を積極的に手伝おうともしません。
末っ子がまだ小さかった頃、しょっちゅう熱を出して保育園を休んでいました。
朝も夜も病院に連れて行き、小学校の行事や役員の仕事もあり、そのうえすべての家事を一人でこなすのは本当に大変なことでした。
元夫が少しでも手伝ってくれたらいいのに…と思い、いろんな方法を試してみました。
- 休みの日だけは食器洗いをやってもらう
- 掃除機は元夫の仕事と決めて上手になってもらえるよう上手くおだてて育てる
- 私が手本を示しながら効率よくやるポイントなどを楽しく伝える
- やってくれたときはどんなに下手でも褒めまくる
などなど。
しかし、元夫は何をやっても不満そうな顔で、小学生の子どもでもすぐに覚えるような手順を覚えられなかったり、何度も同じ間違いをしたり。
元夫にやってもらう方が逆にストレスになることがわかったんです。
なのでできるだけ自分一人でやっていくことにしました。
でも、バタバタやってる私の傍で寝そべってスマホを見られたりすると、どうしてもイライラしてしまうんですよね。
それで「ちょっとは手伝ってよ」なんて言ってしまう…
とにかく、イライラしてました。
子ども3人いるのに離婚したいと思った理由⑥夫に手がかかる
元夫は診断は受けてないけど、多分アスペルガーやADHDの傾向があります。
特に大変だったのは
- 戸締り忘れ
- 電気の消し忘れ
- 身だしなみに気を使わないから会社の制服をなかなか持ち帰って洗わない
- 不規則な仕事のシフトの確認
- 不定期な会議などの連絡がギリギリにならないとできない
- 家族の行事や習い事のスケジュールを把握していない
- 車の運転が危なすぎる
など。
生活するうえで基本的なこと、大事なことができない、覚えられない、ということが多く、まるで幼稚園の子どもに注意するかのようにあれこれ口うるさく言ってました。
元夫に何か確認するたびに「大丈夫、大丈夫」と言うのですが、それが全然大丈夫じゃないんです。
「こんなことまで私が面倒見なきゃいけないのか!」って毎日疲れ果てていました。
子ども3人いるのに離婚したいと思った理由⑦私と子どもたちの精神状態がおかしくなった
こんな状態の結婚生活が10年間。
「結婚とはこういうもの、私が頑張ればなんとなかる!」と思って頑張りすぎていたので、私は体力的にも精神的にもいつも疲れ果てていました。
そしていつの間にか夜ちゃんと眠れなくなって、食欲もなくなって、最後の1年で体重が7kgほど激減。
元夫と一緒の空間にいたくない!気配を感じるだけで脳みそが煮えたぎって爆発しそうな、血管がブチ切れそうな、そんなイライラな気持ちを毎日感じていました。
こんな母親の様子を敏感に感じ取って、子どもたちも私の顔色をうかがうようになりました。
そして子どもたちも父親に対してイライラするようになりました。
毎日学校帰りに「お父さんいる?何時に帰ってくる?」と気にしていたし、私も子どもたちに「お父さん今日休みで家にいるけど、怒らせないようにね」なんて言うようになっていました。
元夫と私&子どもたちの間に完全に溝ができてしまったのです。
週末に家族全員揃う日があっても、一緒に遊びに行くこともなくなりました。
元夫側からもめったにそんな話はでないし、たまに遊びに誘ったとしても子どもたちが嫌がるようになっていたんです。
今振り返ると、毎日緊張状態、毎日イライラ状態で本当にまともな精神状態ではなかったと思います。
おわりに
我が家の場合は、主にこのような理由があって、結婚生活を続けていくのが辛くてたまらなくなりました。
私の一方的な見方や考え方もあるかもしれませんが、私はそれなりに努力をしてきました。
それでも解決できませんでした。
結局、離婚という道を選びましたが、今ではそれがとても良かったと思うしまったく後悔はしていません。
この記事を読んでいるあなたは、旦那さんの暴力や浮気、嫁姑問題、借金問題など、いろんなことを抱えて悩んでいるかもしれません。
もし、あなたがいくら頑張っても解決できない問題ならば、旦那さんと離れるという道を選んでもいいのではないでしょうか。
「子どもが3人もいるのに離婚なんて!」と普通は思います。
こんなことを考える自分は悪い人間だ、とも思うかもしれません。
でも旦那さん側に原因があって、それであなたや子どもさんが精神的に追い詰められているとしたら、今の状況から逃げるというのは正しい選択肢の一つだと私は思います。
私は決して離婚をおすすめしているわけではありません。
もしあなたが「離婚」という文字が頭をよぎったことで自分を責めたりしているんだったら、それは違いますよ!と言いたいんです。
周りに相談できる人や理解してくれる人がいなくて辛い思いをしていませんか?
私はあなたの気持ちがわかります。
他にもあなたの気持ちがわかる人はたくさんいます。
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