夫側に原因があって、子どもがいても早く離婚したいと思っているのに、夫が離婚に同意しないというケースがあります。
うちの場合もそうでした。別居には同意して出て行ったものの、離婚の話になれば全然先に進まない時期があって、かなりストレスを感じていました。
でも少しずつ説得を続けた結果、元夫はある日突然離婚に同意したんです。
ここでは、離婚になかなか同意しなかった元夫を説得した私の体験談をお話しますので、参考にしてくださいね。
Contents
元夫が離婚に同意しなかった理由とは?
我が家の場合は
- 外国人である元夫のビザの問題
- 離婚したいと思う私の気持ちがわからない
- 子どものため
が主な理由でした。
外国人である元夫のビザの問題
我が家は、実は長年元夫の祖国で暮らしていました。
それが、元夫の気まぐれで日本へ移住することになったのですが、彼は日本人である私の配偶者として簡単に3年間のビザが取れ、それで日本へ滞在して仕事もできていました。
離婚するとなると、「配偶者ビザ」で日本に滞在することはできなくなります。
仕事をしているなら就労ビザを取ればいいんじゃない?と思うかもしれませんが、元夫の仕事は介護職で、それだと就労ビザが取れる条件から外れるんです。
日本に来るための手続きも、自分でまったく何も調べようとせずほとんど私任せだった元夫ですが、「離婚」という言葉を聞いた直後に彼の口から出てきたのは「ちょっと待って、ビザのことが…」でした。
真っ先に心配したのが、子どものことでもなく、私たちの生活のことでもなく、自分のビザのことでした。
それを聞いたとき、私はがっかりもしたけど「ああ、やっぱりか」という気持ちも大きかったです。
彼は自分がこれからも日本で暮らしたかったから、離婚に同意しなかったのです。
離婚したいという私の気持ちがわからない
当時、結婚して10年がたっていました。
3人の子どもにも恵まれ、それなりにやってきたのに「どうして離婚まで考えなきゃならないの?」というのが元夫の言い分。
彼は私の気持ちや、苦しみが理解できなかったのです。
夫婦二人で話し合いを始めると、いつも元夫は「離婚はちょっと待って」と言うのです。
子どものため
そして最後に取ってつけたように言うのが「子どものため」なんです。
小3と小1の2人はもういろんなことがわかっていて、「お父さん大嫌い!」とはっきり言ってました。
でも末っ子は当時まだ1歳で何もわかっていない状況。
「まだこんなに小さいのに、親の都合で父親がいない子にしてしまうのはかわいそうだ…」と彼は何度も言いました。
「この子が大きくなって物心ついてから、この子の意見も聞いて離婚するかどうか決めよう。」と言うのです。
元夫の暴言暴力によって、私や長男長女が毎日びくびくしながら過ごしているというのに、急を要するから離婚の話し合いをしているというのに、末っ子が大きくなってからというその神経が私には理解できませんでした。
離婚に同意しない夫にとった対処法
こんな感じだったので、夫婦二人で話し合いをしてもまったく話にならず、一方的に彼がキレて私を悪者にする、私を追い込むようなことばかり言うという状況が続いていました。
このままではいつまで経っても平行線だ…
私も子どもたちも、彼と離れたことで少しは落ち着いたけど、夫として父親として関係があるということがもう嫌でたまりませんでした。
それに、たった3万円の生活費しかもらえなかったので、経済的にも非常に厳しい状況だったんです。
離婚すれば母子家庭の手当てや制度が利用できるのに。
「一刻も早くこの人と関係ない人になりたい」そんな思いがずっと頭の中にめぐって、眠れない日が続きました。
そこで、私は彼を説得するために次のような対処法を実際にとりました。
第三者を交えての話し合い
夫婦二人の話し合いでは私が一方的にやられてしまうので、第三者を交えての話し合いをしました。
協力してくれたのは私の母です。
何度も私の自宅に来てくれて、事前に打ち合わせをし、どのように話し合いを進めていくか、どんな方向にもっていくかということも一緒に考えてくれました。
私も精神的に疲れていたし、体調も悪かったので、正直冷静に考えられる頭ではなかったのです。
母が何度も助けに来てくれて本当に助かりました。
私の母も、我が家の状況を見ていて「一刻も早く手を打たなければ」という考えだったので、私の味方になって、でも冷静に意見を述べてくれました。
こんな感じで母を交えての話し合いを何度かやりました。
元夫は母に対しても言い訳やわけのわからないことばかり言って、なかなか納得しませんでしたが、少しは冷静に考えられるきっかけになったと思っています。
条件を考え直して提示
私は別居後も「今すぐに離婚したい」という気持ちが強かったのですが、母のアドバイスもあり、「〇年〇月〇日までに離婚の決断をしてほしい」という少し余裕を持たせた期日をこちらから提示し直しました。
その間、自分のビザのことをじっくり調べて、私たちがこれまで苦しんできたきたことも考えてほしいとお願いしたのです。
そのビザの件については、私も彼のためにいろいろと調べて問合せ先や、資料なども渡しました。
元夫は外国人ということで別居するためのアパートは、私の名義で借りていました。
もし今後仕事を変えて別の地域に移るつもりなら、それまでに離婚が成立したとしても今のアパートに住んでもらって構わないということも伝えました。
私なりに妥協できるところや協力できるところは、私も折れようと思ったのです。
弁護士に相談すると宣言
その後、元夫は自分でビザのことや、これからの進路のことを考え始めました。
しかしある日突然「子どもの将来のために、もう一度二人できちんと話し合おう」と言い出したのです。
二人になると私が一方的にやられるのは目に見えています。
母や友人から「二人だけでの話し合いはやめたほうがいいよ!」というアドバイスもあり、私自身も二人きりの話し合いは嫌だったので断り続けていました。
そして「このまま話し合いが平行線のままなら、弁護士に相談します。」と宣言しました。
「そうなると費用や時間や精神面でも負担が大きくなりますが良いですか?」ということも話しました。
それからいろんな離婚問題を扱う弁護士事務所を探したり、実際に弁護士に入ってもらって離婚をした知り合いに話を聞いたりして、準備を進めようとしていた時でした。
元夫は突然「〇月〇日までに離婚の手続きをしよう」と言ってきたのです。
日本語があまり達者じゃなかったので、さすがに「弁護士」という言葉にはちょっと戸惑ったのかもしれません。
おわりに
我が家の場合は
- 外国人である自分のビザ問題
- 離婚したいという妻の気持ちがわからない
- 子どものため
という理由で、元夫は離婚になかなか同意しませんでしたが
- 第三者を交えての話し合い
- 条件を考え直して提示
- 弁護士に相談すると宣言
したことで、元夫は最終的に離婚へ同意しました。
この一連の流れで私が気を付けていたことは
- 記録をつける
- 話し合いの内容は録音しておく
ということです。
相手が確かに言ったことなのに後になって「そんなこと言ってない」としらばっくれることも考えられますし、もし調停や裁判になったとき、何が証拠として有効になるかわかりません。
うちの元夫も「あの時お前はこう言ったじゃないか!」と勘違いして突っかかってくることがありました。
これから話し合いに入る人、または話し合いの真っ最中にいる人は、どんなことも残しておくということを心がけておいてくださいね。