夫側にいろんな問題があって結婚生活がうまくいかなくなったら、毎日イライラして子どもたちにも影響を与えてしまいますよね。
夫と顔を合わせればけんかになったり、気配を感じるだけで体調が悪くなるという状態で辛い思いをしている気持ち、すごくよくわかります。
できることなら、離婚したいと思ってしまいまうのは仕方がないことです。
でも3人も子どもがいたら離婚を決断するのにはかなりの勇気がいります。
我が家の場合は離婚を前提に、まず別居することにしました。
お互いに離れて生活することで、私も子どもたちもずいぶん楽になり、離婚の話し合いも冷静に進められるようになりました。
もし、私と同じように3人の子どもを育てながら離婚を考えているのなら、この記事を読んでこういう選択肢もあるんだということを考えてみてくださいね。
そして、離婚を前提とした別居を決断したら、しっかりと準備や必要な手続きをしていきましょう。
Contents
離婚を前提とした別居の切り出し方とタイミング
元夫に対するいろいろな不満や何とも言えない違和感が積み重なって、10年間頑張りすぎた私の心と体は悲鳴をあげ始めました。
そんな私の不調を見抜いていた実家の母が、市外に住んでいるのによく手伝いに来てくれて、相談にも乗ってくれていたんです。
私だけでなく子どもたち、特に長男の様子もおかしくなってきて、どうしようもなくなってきた頃に母が「そろそろ離れることを考えた方がいいかもね」と提案してくれました。
当時の息子の様子はこちらに記録しています。
→ 「お願いだからお父さんと離婚して!」という息子の悲痛な叫び
夫と離れる。
私は心のどこかでずっと望んでいたことだったけど、決して口にできない一言でした。
それを母の口から言ってくれたとき、それだけでもすごく楽になれた気がしました。
その話が出たとき、次に母が家へ来てくれる予定が決まっていて、ちょうど元夫の仕事の休みとも重なっていたので、まずは母に立ち会ってもらって、元夫へ別居について切り出そうということになっていました。
夫婦二人だけの話し合いでは冷静さがかけてしまうだろうし、その頃の元夫はちょっとしたことで逆ギレするようになっていたので、第三者が入った方が良いという母の考えでした。
しかし、実際はその日まで待つことなく「離婚、別居」を元夫へ突きつけることになってしまったのです。
私が実際に離婚・別居を切り出したタイミング
その日は突然訪れました。
私が一人で外出し家に戻ったら元夫と長男がバトルになっている!
理由を聞いたら、長男がスマホでゲームを1時間もしていたので元夫が注意したところ、長男は「まだ始めたばかりだ」と言ったこと。
それに対して元夫は長男へ「嘘つきだ、いい加減にしろ」と怒鳴り、スマホ中毒の父親にそんなことを言われたって納得のいかない長男は暴言暴力で反抗する。
それに対してまた元夫が暴力で返す…
泣きじゃくる長男を抱きしめながら、私は「もうこの人と一緒に暮らしていくのは無理だ」と思いました。
「出て行って!」という言葉が出てくるのを、もう抑えることはできませんでした。
当時の泥沼な我が家の様子はこちらに詳しく記録しています。
→ アスペルガー夫と離婚する方向で準備開始!
離婚を前提とした別居のスタイル
「離婚してほしい」ということを伝えても、当然元夫は納得しませんでした。
でも、これ以上一緒に生活するのは私も子どもたちも限界だったので、まずは別居するという方向で話を持っていくことにしました。
離婚を前提とした別居と言っても、いろいろなスタイルが考えられます。
できるだけ有利に理想的に進められればいいのですが、そういかないこともあるので、あらゆることを想定して準備を進めていく必要があります。
夫に出て行ってもらう
私と子どもたちにとっては、夫に出て行ってもらうのがいちばんの理想でした。
私たちが住んでいたのは田舎の借家で一軒家。
5人で住むには狭かったのですが、私と子ども3人ならちょうどいい広さです。
当時、その家に引っ越してきてまだ1年半ほどでしたが、物はそうとう増えていたし、私が子ども3人を連れて引っ越しするのはかなりの重労働。
ご近所づきあいもうまくいってたし、子どもたちも友達が近くにいたのでできれば夫に出て行ってほしいということを伝えました。
我が家の場合は、元夫も「この家にいてもくつろげない」ということを感じていたし、子どもたちからも嫌がられているということはわかっていました。
そのため、最終的に自分が出て行くことには同意したものの、そこからなかなかアパートを借りたりという行動に出なかったので、それでまた口論になってしまうことがありました。
夫側に出て行ってもらうことになったら、いつまでに出て行ってもらうのか、日にちまではっきり決めて突き付けた方がいいでしょう。
必要ならば荷造りや、引っ越しの手配なども計画的に手伝いましょう。
離婚を考えている相手のことを手伝うのは嫌かもしれませんが、一刻も早く平和な暮らしを手に入れる方が大事です。
子どもを連れてアパートを借りて出て行く
もし夫が出て行くことに同意しなければ、私たちが出て行くしかないと考えました。
子どもたちの保育園や学校を変わらずにすむようにするなら、同じ校区内でアパートを借りて、私が子どもを連れて引っ越そう。
夫がなかなか決断しなかったときは、そう覚悟も決めていました。
アパートを借りるには
- 物件を探す
- 両親や親せきなどに保証人を頼む
- 敷金・礼金・当面の家賃など費用の準備
- 荷造り
- 引っ越しの手配
を計画的にこなしていかなければなりません。
今どれくらいのお金があるのか、引っ越すなら何を持っていくのかなどなど、考えることが多すぎてパニックになることもあります。
とにかく思いついたことはメモ書きしておきましょう。
付箋でも手帳でもスマホでも何でもいいので、何か記録を残しておくと、後で冷静になったときにまとめやすいですよ。
もし子どもの転校が必要な場合は、引っ越しの時期も重要です。
できれば長期休みか、学年が変わる春休みにしたいところですが、夫側の暴力などが原因で緊急を要する場合はできるだけ早めに動いたほうがいいですね。
気力も体力も必要ですし、仕事をしている場合だと時間が限られてとても大変ですが、空いた時間まずはネットなどで情報を探しつつ、不動産屋さんにも正直に状況を話して物件を探してもらいましょう。
中には保証人が見つからずに困っている人もいるでしょうが、そういう時は不動産屋さんに相談してください。
保証人不要の物件もありますし、保証会社というのもあります。
親身になって相談に乗ってくれる不動産屋さんもたくさんありますので、一人で悩みすぎないでくださいね。
子どもを連れて実家へ戻る
どうしようもなければ、子どもを連れて私の実家へ戻る。
これは最終手段として考えていました。
私の実家は同じ県内ではあるものの100kmほど離れた市外で、子どもたちは転校したり、習い事も辞めなければならないし、環境が大きく変わってしまいます。
しかし、子育てや家事を両親に手伝ってもらうことができるので、負担が減るのはありがたいこと。
2階建ての一軒家だから生活のスペースも広くなる。
魅力的な部分は大きかったですが、やっぱり環境を変えたくないという気持ちの方が強かったです。
だけど、うちの両親の本音は「心配だから帰って来てほしい」だということは感じています。
両親もいつまで元気でいられるかわからないし、いつかは実家、もしくは実家の近くに住もうとは思っていますが、子どもたちが小さいうちはこのまま頑張りたい。
私はそんな気持ちでした。
もしあなたの旦那さんが出て行ってくれなくて、ご両親が実家に一緒に住もうと言ってくれているのなら、ぜひご実家に甘えることも考えてくださいね。
離婚を前提とした別居に向けて夫婦で決めておくこと
離婚を前提とした別居をすると決めた場合、もし可能なら事前に夫婦でこれから先のことをできるだけ細かく決めておいたほうがいいです。
我が家の場合は次のことを話し合ってから別居しました。
生活費
元夫が出て行くことになりましたが、それまではお給料を全部家に入れてもらって私が管理し、その中からお小遣いを渡すようにしていました。
別居すると生活が別々になるので、夫の方にもある程度のお金が必要になりますし、夫がアパートを借りるための敷金や、家財道具をそろえるためのお金も別途必要でした。
そこで我が家では、このように決めました。
- 生活費として毎月3万円を夫から振り込んでもらう
- 引っ越しにかかる費用はこれまで貯めた貯金から出す
これでお互い納得しました。
当時、元夫のお給料は安かったのでこれが精一杯だったんです。
子どもとの面会
我が家の場合は、子どもたちが父親に会うことを嫌がっていたので、よほどのことがない限り面会はしないということをお願いしました。
もし必要があるときは、必ず事前に連絡を入れて、勝手に保育園や学童保育へ子どもの迎えに行ったり会いに行ったりすることはしないでほしい、とはっきり言っておきました。
別居期間や離婚までのスケジュール
我が家は、別居を始めたのが9月の半ば頃でした。
私も子どもたちも、この先彼と一緒に生活するつもりはなかったし、経済的面でも当時の私一人の収入ではとても厳しかったので、私は早く離婚の手続きをしたかったです。
でも元夫は離婚に関してはなかなか同意してくれなかったので、「その年の12月末までに決断をしてほしい。そうでなければ弁護士に相談します。」ということをはっきり伝えました。
おわりに
元夫と何度か話し合いをして、我が家は彼に出て行ってもらうことで話がまとまりました。
アパートが決まってからは早かったです。
すぐに荷造りをして、休みの日に車で荷物を運んで、数時間で引っ越しは終わりました。
ただ、元夫のアパートが自宅から近い場所にあることと、狭い町なのでいつどこで会うかわからないということで毎日冷や冷やしていましたが、私と子どもたち4人の生活が始まってから、私たちはずいぶん落ち着きました。
子どもが3人いても、夫側に問題があって解決できないのなら、まず離婚を前提とした別居をしてみるのも一つの選択肢です。
その場合は、できる範囲で準備をして、話し合いが可能なら大事なことは先に決めておくことをおすすめします。
しかし、中には夫から逃げるようにして家を出て行かなければならない場合もあるでしょう。
まともな話し合いができない場合もあるでしょう。
その時はまず親や親せき、仲の良い友達などの頼れる人や、公共の機関などにも相談することを考えてみてくださいね。
こちらに
- DV相談ナビ
- 配偶者暴力相談支援センター
などの案内があります。
あわせて参考にしてください。
↓↓
政府広報オンライン
「パートナーや恋人からの暴力に悩んでいませんか?」
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201411/1.html